【阪神大賞典】ブルースリいよいよ始動
1年前、誰が今のオウケンブルースリの姿を想像できただろうか。昨秋、彗星(すいせい)のようにGI戦線に登場して、デビュー7戦目で菊花賞勝ち。今年は、長距離界を背負うエースとしての活躍が大きく期待されている。
「仕上がり切らなかったこともあって、去年の今ごろは、まだデビュー(4月26日、福島未勝利戦2着)すらしていなかったんですからね。今はすごくいい感じ。今年の初戦に向けて、思い通りのメニューをこなしていますよ」
4カ月ぶりの実戦になるが、東田調教助手が順調さを口にする。菊花賞のあとはジャパンC5着。その後、有馬記念に向かうプランもあったが、腰に疲れが残っていたこともあり、放牧に出された。
「仮に有馬記念を使っても、結果的に流れは向かなかったかも…。幸い腰も治っているし、これで良かったんじゃないかな」。2月14日の帰厩後は青写真通りで、音無調教師も納得する状態だ。
もちろん、成長のほどは普段のしぐさにも表れている。気性も大人びたところが出てきて、調教の雰囲気も変わってきた。
「腰もそうですが、トモがしっかりしてきましたね。追い切りでフラフラしなくなったし、以前のように頭が高くなってヨレるところが直った感じです」
東田助手が具体的な進化を指摘した。冬場の充電で確実に成長。身上の末脚に磨きがかかっているのは間違いない。今回はデルタブルース(04年)、アサクサキングス(07年)といった先輩の菊花賞馬や、昨年のジャパンCを制したスクリーンヒーローらが集う豪華な一戦。ここで古豪を下すようなら、本番の天皇賞を前に“世代交代”の声が出てきてもおかしくない

