真ダート王!サクセスブロッケン世代交代果たす…フェブラリーS

Posted by admin on 2 月 23, 2009 in 競走馬, GⅠ |

◆第26回フェブラリーS・G1(22日、東京競馬場、ダート1600メートル、やや重) 3頭並んだ激しい叩き合いは、6番人気の4歳馬サクセスブロッケン(内田)が最後に笑った。1分34秒6(ダート1600メートル)の勝ち時計は、従来の記録を0秒1上回るコースレコード。2着にも4歳のカジノドライヴが入り、見事に世代交代を果たした。圧倒的強さを誇っていた7歳世代は、G1最多勝記録となる8勝目を目指したカネヒキリが3着。昨年の覇者ヴァーミリアンは6着に終わった。

 壮絶な叩き合いに、地響きにも似た大歓声が沸き起こった。先に抜け出したカジノドライヴを目がけ、サクセスブロッケンが外から襲いかかる。最内から猛追するのはカネヒキリだ。3頭が横一線。最後は、内田の右ムチに力強く反応した青鹿毛が、外からグイと前に出て勝負を決めた。

 フィニッシュとともに、内田の右手が天に向かって伸びる。赤く点灯する「レコード」の文字に再び歓声が上がった。「これだけの馬がそろったレース。簡単に抜け出せる訳はないと思ったので、必死でした」いつもは冷静に振る舞う名手が、ガッツポーズで珍しく感情をあらわにした。

 不完全燃焼に終わった近2戦(東京大賞典、川崎記念=3着)のうっぷんを晴らした。「前走はスタートがうまくいかず、折り合いを欠いて力を発揮できなかった」内田だったが、この日は、外枠からスムーズに3番手を確保。パートナーのリズムで走らせることができた。

 デビュー前から脚元の不安に悩まされてきた藤原英調教師は、満面の笑みを見せた。「負け続けていたので、古馬の壁は厚いかなと…。もう少し時間がかかると思っていたが、スタッフだけは、ここが勝負だと考えていたようだ」

 レース当日の朝、乗り運動をするためだけに、栗東から担当の藤原助手が東京に入った。中2週の日程なので、ハードな調教で気合を注入することはできないが、ふだんからまたがっている調教助手は、自然に気持ちを乗せる方法を分かっている。労を惜しまず、最後の“スパイス”を加えたことが勝利につながった。

 年上の砂の猛者を相手に、中央のG1初勝利。明け4歳馬が、見事に世代交代を果たした。「バリバリのカネヒキリとヴァーミリアンを倒せたのがうれしい」と指揮官が言えば、「まだまだ成長すると思うので、これからが楽しみ」と内田は夢を膨らませた。今後は、秋に向けてじっくり休養。新王者は、いちだんとたくましい姿で、ダート界をリードしていくに違いない。

 [優勝馬メモ]
  ◆性齢 牡4歳の青鹿毛。4歳馬の勝利は、97年シンコウウインディ、03年ゴールドアリュール、05年メイショウボーラー、06年カネヒキリに続き5度目。ワンツーは、97、05年に続き3度目(G1になった97年以降)。
  ◆血統 父シンボリクリスエス、母サクセスビューティ(父サンデーサイレンス)。父の産駒は重賞3勝目。JRAのG1は初勝利。
  ◆戦績・11戦6勝 うち地方4戦1勝。主な勝ち鞍は、08年ジャパンダートダービー・交流G1。
  ◆総収得賞金 優勝賞金9400万円を加え、2億6648万円(うち地方1億1300万円)。
  ◆レコードV 走破タイムは1分34秒6。05年メイショウボーラーの記録を0秒1上回った。
  ◆首差決着 このレースでは最も小さい着差で、97、03年に続き3度目。
  ◆内田博幸騎手(38) 21日のクイーンC(ディアジーナ)に続き、2日連続の重賞V。G1は、08年菊花賞(オウケンブルースリ)以来、通算4勝目。
  ◆藤原英昭調教師(43) 重賞20勝目。G1は、08年ヴィクトリアマイル(エイジアンウインズ)以来で2勝目。
  ◆生産者 北海道浦河町の谷川牧場。
  ◆馬主 高嶋哲氏。重賞は、母サクセスビューティの02年報知杯FR以来、2勝目。

~スポーツ報知より引用~

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